[3回]

「優しい人は、どうして明るさを通り越して自信をなくしてしまうんだろう。」



自分を主張して嫌われるのが怖いから。
嫌われたくない。好いてはもらえなくてもせめて嫌われないようにしたい。
だから逃げて、感謝されるためなら何でもやって、でもそんな自分が滑稽で、嫌いで
こんな自分を好きになってくれる人なんか居ないって思い始めて
でも落ち込んでる自分なんてただただ迷惑になるなだけで

だから明るく振舞って
自信なんか持てなくて。。。

私はそう思います。



＊＊



実のところ私は誰にでもすぐ心を開く。
それで人の言葉を簡単に鵜呑みにして、いつもからかわれる。


それは端から見たらさぞ滑稽だろう。
何でもすぐに騙されて、からかえて。


けれど、疑う事にすら罪悪感を抱いてしまうんだからしょうがないと思うんだ。
「それは本当？」「どうせ嘘なんでしょ？」「どうせそうやって馬鹿にして人のこと笑いたいだけでしょ？」
「さぞ楽しいだろうね、そうやって手のひらで転がせる存在が目の前に居て、こうやってころころ転がして困る様を上から眺めて。」
「それで満足できた？貴方の日頃のストレスが少しは解消できた？」「まぁいいんですけどね、どうせそうだと思ったし」

そんな事ばっかり考えて疑心暗鬼になって暗い方向に落ちていくくらいなら、信じて騙されてたほうがずっと良い。
あははって笑ってそれ以上考えなければ、アホの子扱いされるだけで済むんだから。。
だからどれだけ馬鹿にされたって私は人を信じます。
どれだけからかわれたって、私は人を嫌いになりませんよ。安心して。


何度も馬鹿を見て、何度も騙されて、何度も期待して、何度も裏切られて。
その度に言いようの無い熱が胸を包むけれど。
しょーがない
騙されるほうが悪い
気付かないほうが悪い
「騙されたほうが良い」って決めたのは私なんだ
短い時間だけでも、それでも自分を見てくれたんだ
むしろありがとう



だから前回も騙されたし、今回も騙されたし、そして次も騙されるんだろう。



希望なんか持てる筈が無い


でもその一瞬だけは確かに夢を見ていて、楽しい思いをしていて。
そんな刹那の夢のためなら、どれだけ傷ついたって構いません