某日、母方の実家に遊びに行ったら、なんか変なものを見つけた。








・・・・・・・・・・。うん？


なんだこれ・・・・、いや、何だこれ？！マジで！！

きめぇｗｗｗｗなんかよく分かんないけどきめぇｗｗｗｗｗｗ





酷く気になり、その場にしゃがみこみまじまじと眺める。


ピンク色したまるっこいコレ。花なのか？花と呼んでも良い物体なのだろうか。
どちらかというとウツボカヅラみたいなんだが。
食虫植物か何かだろうか。




そして、ふと冷静になり広い視野で再度見つめる。









豊作だった。



え、これなに、生き物？

こいつら総じて同じ方向向いてるんだが、見つめられてるんだろうか。それとも狙われてるんだろうか。

どちらにせよ謎物体が団体様で庭を占拠しているその様は、色々な意味で壮絶であり、戦慄するものがあった。祖父母は何を思ってこんな結滞な植物を庭に植えたんだろうか。




首をかしげ、その時は家の中へと戻っていった。











――――――――その時はまだ、この集団がまだまだ可愛いレベルだなんて思いもしなかった。

[0回]

「いやぁ、クマガイソウが見事だねぇ」



トイレから戻ってきた母の一言は絶賛そのものだった。

母の両親は花農家を営んでおり、パンジー、ビオラと定番なものから名前の分からない色とりどりの花まで数多く栽培しては花屋に出荷しているのだ。

その影響からかは分からないが、母も植物好きであり、かくいう炬も去年から観葉植物に興味を持つようになっている。血が争えないというのは全くの事実だ。



しかし、クマガイソウ？
聞いた事があるような、無いような。一体どんな植物なのか・・


そんな冒頭の母の問いに、祖母が答えた



「もう咲いてるだか？」

「すっごいよ！洗面所の窓から見えるけどいっぱい咲いてる！」



ということなので、早速見に行く事に。



















さっきのあれが。



一国を築いていた。









す、すごい・・・。母の言葉とはニュアンスが違う気がするが、凄かった。

集団じゃない。軍勢でもない。部落でもなければ団体でもない。



国家だ。




写真を撮るのを忘れたのが悔やまれるが、あれは酷い。


言葉を失った。








「どうだった？凄いでしょー！！」

「うん、凄い・・・・・・」


いろんな意味でな。



「あのさ、あれ何なの？クマガイソウって言ってたけど…」


「あれはね、高山植物のランで、自生してるものはもうそんなに無いんだよ。

買うと一つ2000円もするんだって」


「ラン？食虫植物じゃないの？ウツボカヅラと似てるけど」


「食虫植物って・・・」




しっかし、なかなかに興味深い。


というわけでwikiってみた。



クマガイソウ-Wikipedia



ほう・・・。とりあえず高山植物ではないらしい。

そしてこの毒々しい外見に反して軟弱らしい。
絶滅危惧種、ねぇ…








とかなんとか、そんなとある日の過去日記でした。